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AI副業はツール選びから始めない。経験を「1枚」に変える

約2時間の飛行機遅延でも旅を立て直せた工程表とAIの旅のしおり

北海道へ向かう飛行機が、2時間くらい遅れた。

これまでの旅行では、予約メール、地図、営業時間、紙の旅程表を行ったり来たりしながら、次の動きを決めていた。今回は、旅行の情報をChatGPTのプロジェクトへ集め、工程表と旅のしおりを先につくっていた。

現地では「今から何をする?」「切符はクレジットカードで買える?」「空港で座って食べられる店はどこ?」と、その都度聞いた。遅れは消せない。でも、次の判断に必要な前提が一か所にあったので、旅全体は崩れなかった。

で、帰ってから気づいた。旅行中に助かった理由を振り返ると、AIの答えそのものより、先に情報を形にしていたことが大きかった。

これは旅行のしおりを作った話ではなく、自分の経験を、人に渡せる形へ変えた話だった。

AIで調べても、手元に何も残らない

AIの情報は、いくらでも見つかる。Xで保存する。YouTubeを見る。noteを読む。ChatGPTにも聞く。

僕もかなり見る。ただ、見た後に商品、提案文、チェックリスト、発信ネタのどれも残っていなければ、翌日また探し直す。前提が散らばったままだと、次の判断も毎回ゼロからになる。

変わったのは、情報を一つの場所へ集め、工程表としおりにした後だ。工程づくりは、行き先を考え、予約して支払うところまで含めて3時間くらいかかった。ボタン一つではない。でも、一度形になったから、現地で前提を引き継いだまま質問できた。

情報を集めることと、使える成果物をつくることは違う。今回の旅行では、工程表としおりがその境目になった。

しおりにして初めて、経験の形が見えた

つくったしおりには、1日ごとの動き、前日までにやること、持ち物を入れた。子どもに渡すと「何持っていく?」と言いながら楽しそうに見ていた。

ただ、持ち物に充電器を書いたのに、僕は見事に忘れた。ヤバし。

しおりにしたからといって、何でも自動でうまくいくわけではない。最後に動くのは人間だし、見なければ普通に忘れる。

それでも、頭の中やチャットの履歴に散らばっていたものが、家族へ渡せるしおりになった。ここが大きかった。

仕事でも同じことができる。後輩へ教えた作業は手順書にできる。毎月苦労する集計はチェックリストに、相談に答えた内容はFAQにできる。

経験は、そのままだと本人の中にしかない。形にすると、初めて誰かが使える。

AI副業の最初に決める3つ

旅のしおりでは、家族が次の動きを迷わないように、工程と持ち物を一つにまとめた。使う人と、その人が困ることが先にあった。

AI副業も同じだった。ChatGPT、Claude、Canvaのどれを使うかは後でいい。先に決めるのは次の3つだ。

誰の
どんな面倒を
どんな形で軽くするか

たとえば「AIでブログを支援する」では、まだ広い。「ブログを書く時間が取れない個人事業主へ、記事構成案と下書きを渡す」まで落とすと、相手と渡すものが見える。「営業を効率化する」より、「商談後の整理が負担な営業担当へ、議事録とフォローメールの下書きを渡す」の方が、最初の一手を決めやすい。

大きな実績がなくても、過去の自分や身近な一人が困っていた面倒なら考えられる。完璧な商品名より、まず一人の具体的な面倒を選ぶ。

AIに任せること、自分で決めること

旅行情報を並べ、工程表の下書きをつくるところはAIに手伝ってもらえた。仕事でも、経験を箇条書きから整理する、似た手順をまとめる、チェック項目の抜けを探すところにはかなり使える。

ただ、誰の役に立つか、何を渡すか、どこまで約束するかは僕が決める。外へ出してよい内容か、最後に相手へ見せるかも同じだ。

順番は、自分で決めてからAIに手伝ってもらう。AIに全部決めてもらうのではないし、一人で全部抱える必要もない。

実際の仕事でAIと人間をどう分けているかは、Codexとココナラで仕事を進めた記録にも残している。作業を任せても、合意や納品の責任は手放していない。

「売れる1枚」の前に、「使える1枚」をつくる

ここで、いきなり有料商品を完成させなくていい。まずはチェックリスト、手順書、比較表、テンプレートのどれかを1枚つくる。それを一人に見せて、「これ、使えそう?」と聞く。

反応が薄ければ、相手、面倒、渡すもののどこかがずれている。使えそうと言われたら、説明を足す。実際に使ってもらえたら、どこで止まったかを直す。

売れるかどうかを頭の中だけで決めるより、使えるかを小さく確かめる。僕が旅のしおりから持ち帰ったのも、この順番だった。最初から商品をつくろうとしたのではない。自分たちが使うものをつくり、実際の旅行で使った。その後で、経験を1枚に変える型が見えた。

収入になるかは、まだ別の検証だ。でも、1枚もない状態では、見せることも、直すことも、提案することもできない。

今日、1枚だけ残す

最近、自分がやったことを一つ選ぶ。大きな成功でなくていい。面倒を減らしたこと、人に教えたこと、何度か繰り返したことから選ぶ。

何を選べばいいか迷うなら、AI副業 はじめの一歩設計シートも用意している。誰の、どんな面倒を、どんな成果物で軽くするかを順番に書き出せる。

そしてAIに、次のように渡してみる。最初から正解を出させるのではなく、経験を1枚へ整理するための下書きとして使う。

以下の経験を、誰かに渡せる1枚にしてください。

私の経験:
役に立てたい相手:
相手が困っていること:
成果物の型: チェックリスト / 手順書 / 比較表 / テンプレート

条件:
- 僕が書いていない体験や実績を足さない
- 読んだ人が今日一つ動ける形にする
- 最後に、まだ確認が必要な点を分ける

出てきたものを、そのまま完成品にしなくていい。自分の経験と違うところを消し、足りないところを足す。まず一人に見せられる形まで持っていく。

AIで稼ぐ第一歩は、AIに詳しくなることではないと思う。先に必要なのは、誰かへ渡せるものを一つ作ることだ。

自分がやってきたことを、誰かが使える形にすること。

会社を辞める話でも、月100万円を約束する話でもない。今日、情報を一つ増やす代わりに、1枚だけ残す。

そこからで十分だ。

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