AdSenseから「有用性の低いコンテンツ」と判定されたとき、正直、意外ではなかった。
福縁クラブには、復縁した人の体験談を使った記事が73本あった。どの記事も、アンケートへ順番に答え、最後に僕の考えを書く。同じ形でそろえれば読みやすいと思っていたけれど、何十本も並ぶと違いが見えない。
「まあ、そうだよな」と思った。
2、3年ほとんど更新していなかったので、閉じてもよかったサイトだった。判定に抵抗して記事を足すより、一度ばらしてみることにした。「実験材料として、好きに使ってくれよ」くらいの気持ちで、73記事と体験談の原本を調べ直した。
そこで見つけたのが、189人・240回答の原本だった。しかも、そのうち100回答は一度も記事に使われていなかった。
僕が資産だと思っていた73記事より、記事になる前の240回答のほうが、ずっと価値があった。
この記事は「12記事まで減らせばAdSenseに通る」という攻略法ではない。73記事をどう整理し、何を残したかの記録だ。
73記事を、まず11記事まで絞った
診断時のSearch Consoleには、16か月で225クリック、7,146回表示、CTR 3.1%、平均掲載順位35.8が残っていた。
| 確認項目 | 診断時の状態 |
|---|---|
| サイトマップで確認したURL | 93 |
| 公開記事 | 73 |
| 検索結果向けの説明がないURL | 83 |
| 正規URLの指定がないURL | 16 |
| 重複したHTMLのIDがあるURL | 92 |
記事が少なかったわけではない。同じようなタイトル、同じ導入、Q1からQ5までを並べる同じ構成が続き、「この記事でなければ読めないもの」が薄くなっていた。
そこで93URLを1件ずつ見て、検索実績、検索意図、体験談の原本を照合した。
| 処理 | 記事数 | 何をしたか |
|---|---|---|
| 検索意図を引き継げる | 48 | 下書きへ戻し、代表記事へ301転送 |
| 復縁サイトの主題から外れる | 14 | 下書きへ戻し、410を返す |
| 最初に公開を残した | 11 | 原因別10記事と総合ガイド |
301は、古いURLへ来た人を、同じ悩みに答える代表記事へ送るために使った。引き継げる記事がない14本は、無関係な復縁記事へ飛ばさず、ページがなくなったことを示す410にした。
73記事をいったん11記事へ絞ったあと、過去に16クリック・535回表示された価値観の記事を再編集して公開した。2026年9月2日時点の公開記事は12本になっている。
残したかったのは、240回答だった
記事を整理しながら、CrowdWorksで集めた体験談の原本へ戻った。出所と掲載条件を確認できたのは、次の240回答だった。
| 原本 | 確認できた数 |
|---|---|
| 復縁テーマ | 210回答・174人 |
| ハロウィン恋活 | 30回答・26人 |
| 既存記事で使用済み | 140回答 |
| まだ使っていない | 100回答 |
回答数は240件、実人数は189人。同じ人が複数の募集へ答えているので、この二つは分けて数えた。
ここで、サイトの見え方が変わった。
73本の記事は、同じ型に押し込んだことで似ていた。でも、原本には189人分の出来事と判断が残っている。100回答は、まだ一度も表に出ていない。
だからといって、100回答をそのまま100記事にはしない。同じ悩みをまとめ、結果が分かれた条件を探し、読者が次に何を確認できるかまで編集する。すでに同じ検索意図の記事があるなら、新しいURLを増やさず、代表記事へ足す。
似ていたのは文章の型だった
公開から下げた記事を含む下書き64本も、文字の似方だけでは決めなかった。
最も似て見えた2記事は、文字列の類似度が0.793だった。ところが原本を照合すると、使っていた体験談の重複は0件。重なっていたのは、定型文とタイトルだった。
下書き64本のうち、過去に検索表示があったものは19本、その中でクリックがあったものは9本ある。下書きだから価値がないとも、文章が似ているから同じ記事とも言えない。
一方で、240回答のどれにも結びつけられない体験談を含む記事も10本あった。これは出所と掲載条件を確認できるまで公開しない。
記事を残すか迷ったときは、検索で何を求められていたか、どの原本を使っているか、既存記事と役割が重ならないかを見る。この3つに分けると判断しやすかった。
再審査の前に、検索で迷子にならない状態へ戻した
本文だけでなく、検索結果向けの説明、正規URL、重複したフォームID、検索対象にしないアーカイブも修正した。
48件の301と14件の410は、すべて想定した行き先と応答になった。監査対象30URLでは、タイトル、説明、正規URL、見出し、構造化データなどの主要エラーを0まで直した。
そのうえで、2026年8月15日にAdSenseの再審査を申請した。
今回の変更は、記事整理だけではない。技術SEO、本文、デザインも近い時期に直している。あとから数字が動いても、どれか一つだけが効いたとは言えない。
それでも、少なくとも次に測れる状態にはなった。検索表示とクリックがどう動くか。原本から作り直した記事が読まれるか。似た記事を増やさず、12記事それぞれの役割を保てるか。
AdSenseに落ちたから、記事を増やす。今回は、その逆をやった。
73記事を12記事へ減らして、240回答を残した。次の記事は、読者の迷いと原本から作る。
別のサイトで固定広告を減らした記録は、AdSense残高2,800円。あと5,200円を稼ぐため、PC固定広告3つを外したにまとめた。
AIへ正確さを求めすぎて、この記事群の初稿が読めなくなった失敗は、「分かりません」が13回。AIに正確さを求めすぎたら、意味不明な記事ができたに書いている。
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