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「分かりません」系が13回。AIに正確さを求めたら、読めない記事ができた

福縁クラブの記事修正は、本文だけでなく、ブラウザ操作もテーマ更新もAIへ任せていた。僕の手はほとんど動いていない。

そのAIが上げてきた初稿に、同じ種類の言葉が13回出てきた。

  • 分かりません
  • 書かれていません
  • 確認できません
  • 判断できません

どれも事実としては正しかった。AIはクレームや誤断定を避けようとすると、安全側へ防衛線を張る。原本にないことを勝手に補わないようにした結果だった。

主張したい場面で急に控えめになる。読んでいて、「お前、何やってんの」と思った。

これは、復縁体験談サイト「福縁クラブ」で、過去に16クリック・535回表示された価値観の記事を再編集したときの話だ。価値観の違いで別れ、復縁した6人の体験談を使っていた。

嘘を足さないことと、役に立つ記事にすること。その二つを両立させたい。最初は「確認できないことは書かない」と指示を変えた。それでもAIは「確認できません」と本文で宣言した。指示だけでは直らなかったので、編集の順番から変えることにした。

AIは間違っていなかった

初期稿は、「回答を読み比べると」という一文から始まっていた。続いて、募集年、匿名化、編集方法を説明し、各事例でも「回答には書かれていない」「気持ちは確認できない」と繰り返した。

編集側から見れば慎重な原稿だった。原本にない感情や因果を足さず、相手の本音も決めつけていない。

しかし、検索から来た読者は、何の回答を読み比べているのか知らない。「価値観の違いで別れた。復縁できるのか、離れたほうがいいのか」と迷って記事を開いている。その人に収集方法を先に説明しても、判断材料は増えない。問題は正確さではなく、正確さを示す説明が記事の目的になっていたことだった。

「書けないこと」を並べるのをやめた

問題は、「確認できないことは書かない」という指示を、AIが「確認できませんと書く」に変換したことだった。

いる? それ。

もちろん、確認できない感情や因果をAIに作らせる、という意味ではない。書けないことを毎回宣言する代わりに、原本で確認できる行動、言葉、状況だけを使う。

実際の初稿では、Cさんの事例をこう締めていた。

修正前
ただし、この予定表で決めたのは時間と予定の扱いです。パチンコなどへの支出をどうするかは、回答に書かれていません。

修正後
「もっと私を優先して」と言い続けるのではなく、二人の時間と一人の時間を予定にした。価値観の違いを、我慢ではなく運用の問題へ変えたケースです。

修正前は、原本にないことを正しく除外している。でも、読者に残るのは「支出については分からない」だけだ。修正後は、原本にある予定表という行動から、二人が何を変えたのかまで読める。断定を増やしたのではなく、見る場所を変えた。

募集方法、匿名化、編集方針などはサイトのAboutページと内部台帳へ集めた。記事ごとに必要なのは、方法論の防御ではなく、その検索で迷っている人が使える違いだ。

編集側の言葉を、読者の言葉へ戻した

冒頭の主語も変えた。「回答を読み比べると」「今回の調査では」ではなく、価値観の違いで別れた読者の迷いから始める。6人の事例には、次のように「自分と近いか」が分かる見出しを付けた。

Aさん|彼のパチンコ代が気になった人

比較表も「確認できなかったこと」を増やさず、「別れた原因」と「復縁後に変えたこと」の2列にした。相手の本音、男性一般論、復縁の保証、「追わせる」ための操作は書かない。

そして「編集部の見解」もやめた。僕のサイトなら、最後は僕がどう読むかを書く。AIに人格を足すのではなく、原本のどこを判断材料として残すかを、運営者の名前で引き受ける。

最終稿から四つの防御表現は消えた

修正後の記事は、6人を「別れた原因」と「復縁後に変えたこと」で比べ、自分に近い事例から読める形にした。「分かりません」「書かれていません」「確認できません」「判断できません」は0回。方法論の定型文も0回になった。

防御表現を消すために、断定を強くしたわけではない。原本にないことは足していない。読者の疑問に関係しない説明を別の場所へ移し、確認できる行動だけで比較できるようにした。

この修正は1記事で終わらせず、公開12記事を横断した。二重導入、根拠のない男性一般化、保証に見える記事末の案内、画像の代替テキストに残っていた生成プロンプトなども直した。

これは恋愛記事に限った話ではない。医療や金融のように断定を避けたい分野でも、確認できないことの列挙が本文を占領すれば、読者は判断できなくなる。

AIに作業を任せても、公開する経験、残す判断、言い切れる範囲は人間が決める。この境界は、CodexでWordPressテーマを作ったときの記録でも同じだった。

正確さは、免責の数では測れない

AI記事の正確さを守るには、注意書きを増やすより先に、書ける原本を用意する必要がある。今回固定した順番は次のとおりだ。

  1. 原本と掲載条件を確認する
  2. 原本にある行動、状況、言葉を抜き出す
  3. 読者が何を判断したいかを決める
  4. AIに構成と初稿を作らせる
  5. 人間が経験、判断、引用、言い切れる範囲を確認する
  6. 方法論は必要な場所へ分け、記事内で繰り返さない

AIに正確さを求めることは間違っていない。ただ、AIが書かなかったことの一覧を、読者へ読ませる必要はない。

原本にないことは書かない。原本にあることから、読者が判断できる形を作る。

次にAIの記事を直すときも、この二つは分けずに守る。この編集ルールを適用したサイト再構築は、AdSense「有用性の低いコンテンツ」で落ちて、73記事より240回答を残したに書いた。

再審査に通ったか、直した12記事が検索でどう動いたかは、結果が出たら書く。続きはXで知らせます

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