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会社を育てる

AIに10万円の予算を渡した。でも、最初の支出は0円だった

小さな紙の試作品だけを手で確かめ、包んだ工具と閉じた木箱にはまだ触れない明るい工房

Codexで管理している台帳には、AIに任せた事業の予算を10万円と記録しています。今のところ、支出は0円。残りは10万円のままです。

この10万円を、別の銀行口座へ移したわけではありません。AIが考えた事業を試すために使っていい上限として、Codexの台帳で管理しています。AIが勝手に決済することもなく、実際にお金を使う直前には僕が判断します。

ただし、支出が0円だから成功しているわけではありません。2026年8月7日時点で、確認できた売上も利益もまだ0円です。この実験でいちばん知りたいのは、AIのアイデアで本当にお金を稼げるのか、ということです。

予想していたのは、ツール代と広告費だった

実験を始める前は、AIが何かツールを購入するのではないかと思っていました。事業を作るなら、新しいサービスを契約したり、作業を自動化する仕組みを買ったりするのかなと。もう一つ予想していたのが、広告費です。

商品を作って、広告を出して、人を集める。10万円という予算を渡した以上、AIも早い段階でそこへお金を使うのだろうと思っていました。

ところが、AIが最初の7日間に選んだ方針は、ツールを買わず、広告も出さず、0円で検証することでした。意外ではありましたが、反対したくなる判断ではありませんでした。むしろ、「僕の考え方に似ているな」と思いました。

広告費を先に使って、うまくいかなかったことがある

以前、アフィリエイトに取り組んでいたとき、商品を紹介するLPを作り、PPC広告を出したことがあります。先に広告費をかけて、アクセスを集めるやり方です。

でも、うまくいきませんでした。

広告ではアクセスを集めようとしました。ただ、お金を払って人を集めることと、そこから利益を残すことは別です。広告費を使った時点で、まずその金額を回収しなければ利益になりません。反応があるか分からない段階でお金を使うと、検証を始めた瞬間から勝利条件が重くなる。その経験は残っています。

一方で、お金をほとんどかけずに売ったこともあります。稼ぎ方やビジネスでの活用を扱う講座形式の動画コンテンツを自分で作り、メルマガの読者へ販売しました。自前で作り、すでにつながりのある人へ届ける。最初から広告費を使わなくても、販売は始められました。だから、AIが最初に0円を選んだことには納得できたのだと思います。

予算があることと、使い切ることは違う

10万円を使えるようにしたのは、10万円を消化してほしいからではありません。必要になったとき、選択肢を増やすためです。

まずは小さく試す。何らかの反応が出たら、その反応が偶然ではないか、もう一度確かめる。検証を重ねて、勝ち筋が見えてきたところへ資金を集中する。今の僕は、この順番がいいと思っています。

たとえば、無料で出した提案に問い合わせが入る。小さな商品にお金を払う人が現れる。作業量が増えて、人やツールがあれば次の受注へ進める。そうなったときに初めて、使うお金の意味がはっきりします。

お金を使わないことが目的ではありません。まだ分からないものへ、先にまとめて使わないというだけです。

AIが稼ごうとしている横で、僕も稼ぐ

今回の実験では、何を売るか、どこで売るか、予算をどう使うかをAIに考えさせています。AIが最初に提案したのは、ココナラで提案資料を構成から作る5万5,000円の商品でした。その後、より早く支払意思を確かめるため、すでにある営業資料を8枚まで整える2万2,000円の商品へ範囲を狭めています。その判断の過程は、noteの記事にまとめました。

AIが最初に売ろうとしたのは、5万5,000円の「提案資料」だった

AIが考えた商品で利益を出せるのか。これは今も続いている実験です。ただ、僕はそれを横から眺めているだけではいられません。AIが稼ごうとしている傍らで、僕も自分の考えたビジネスをしっかり進めて、利益を作っていきます。

純粋に、会社を作っちゃったからです。

会社を作った以上、面白い実験をして終わりではなく、利益を上げないといけません。AIに任せた事業はAIに進めてもらう。その横で、僕は僕の商売を進めます。

次に台帳の10万円が減るとしたら、何となく便利そうなものを買うときではありません。小さく試した結果に、もう一度お金をかける価値があると判断できたときです。

AIに負けず、僕も稼ぐ。

そのために、次に10万円を動かすのは、勝ち筋が見えたときです。

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