CodexでWordPressテーマを作って分かったのは、本物の記事を一つ入れて、読みにくいところから直すと話が早いということだった。
僕はこのブログ用のテーマ「Sekiora One」を一から作った。2026年7月、0.1.1から0.5.7へ至るまでの更新は21回。最初に出てきたものを見たときの感想は、「何だこれ」だった。
動いてはいる。でも、これを自分のブログにしたいかと言われると違う。そこから、記事を入れては直し、スマートフォンで見ては戻した。今読んでいるこのページにも、その作業がつながっている。
コードを全部書けなくても、嫌なところは言えた
このブログをつくったのは2023年。その後しばらく止まっていたけれど、会社をつくるタイミングで、また更新しようと思った。
最初からテーマを自作するつもりだったわけではない。記事を直し、カテゴリーを整理し、トップページを見ているうちに、「このテンプレートも、自分で改修できるんじゃないか」と思った。
コードを自分で全部書けるわけではない。でも、どんなブログにしたいか、今の何が嫌か、次にどこを直したいかは言える。それをCodexへ渡してみた。
ここで助かったのは、完成形を最初から説明し切らなくても、見えている問題を言葉にして作業を進められたことだ。僕の場合は、自分の資産や会社の記録を、読み続けられるブログにしたかった。
淡いカードを直したら、今度は高級誌になった
最初のテーマには、検索エンジン向けの基本設定も、色や幅を調整する画面もあった。ただ、淡い色のカードが並び、角が丸く、どこを見ても同じ強さだった。かなりAIっぽい。
濃い色と明朝体を足してみたら、今度は高級誌っぽさが強くなりすぎた。実用的な記事を読ませたいのに、装飾が前へ出てくる。良くしたつもりの変更が、別の場所を悪くする。
静止画では格好よく見えても、本当の記事を入れると長いタイトルが4行になり、目次の親子関係が崩れ、関連記事には関係の薄い記事が混ざった。作るより、使って直す時間の方が長かった。
だから、見た目を伝えるときも「もっといい感じに」で終えず、どの記事の、どこで、何が起きるかまで渡す方が進めやすかった。長いタイトルなら長いタイトルを、表なら実際の表を入れる。読む人が触るものを入れて、そこで確かめる。
21回の最後に直したのは、空の罫線だった
0.1.1ではテーマの土台を作り、0.2系では色や文字、幅を選べる設定を増やした。0.3で資産形成メディアらしい見た目を試し、0.4で記事の読みやすさへ戻し、0.5で紙面のデザインを入れ替えた。
大きく見た目が変わった後も、手直しは続いた。見出しの罫線、カテゴリーの順番、目次の階層、検索エンジン向け設定の重複。本文から案内した記事を、関連記事でも優先して出すようにした。
当時の0.5.7で直したのは、記事の最後に残った空の罫線だった。決まり文句を本文から消しても、線だけが出る。原因はテーマ側にあり、タグが0件でも空のフッターを表示していた。
こういうところは、最初の生成画面だけを見ていても出てこない。記事を読み、最後までスクロールして、初めて気づく。21回という数字は、一発生成では完成しなかった回数だと思っている。
いま同じことを頼むなら、最初の依頼をこう分ける
最初からサイト全体を任せると、何をもって完成とするかが広がる。まず一つの記事で、直したい点と残すものをはっきりさせる。今回の進め方を、読者が使える形に組み直すなら、こんな依頼になる。
このWordPress記事を、PCとスマートフォンで読みやすくしたいです。 対象の記事:ここにURLを入れる 困っていること:長いタイトルと目次が読みにくい 残したいもの:本文の意味、記事のURL、画像、既存のリンク 確認したいこと:タイトル、見出し、表、記事末尾までの表示 最初に、どこを変える案なのかと、その理由を示してください。 変更前の状態を残し、一つ直したら同じ記事で確かめてください。 公開サイトへの反映は、私が対象と内容を確認してから進めてください。
これは当時の入力文そのものではなく、実際にやったことから作った依頼例だ。自分が困っているところへ書き換えて使ってほしい。
確認も「きれいになったか」だけにしない。長いタイトルが読めるか。目次から見出しへ移動できるか。表が途中で切れないか。記事の最後から次に読むページへ進めるか。一つのページを、読む人と同じ順番で触る。
元の状態へ戻せるようにしておくことも、この作業には含める。僕のブログでも、直して終わりではなく、使って出てきた問題をまた直している。
テーマの次は、投稿画面を触る作業も任せた
テーマが使えるようになって、次にCodexへ任せたのが記事を載せる作業だった。本文を入れ、見出しを設定し、抜粋や検索結果向けの説明を入れて保存する。WordPressのAPIへ専用の連携を作らず、ログイン済みのブラウザで、人間が触るのと同じ投稿画面を操作している。
文章の材料は僕が出す。話した内容はCodexが記事へ整え、必要に応じてClaudeにも読んでもらう。何を公開するかを僕が決めた後、Codexが画面へ入力し、公開されたページを確認するところまで作業をつなげている。
このやり方は、アンケートツールの分岐設定でも使えた。何を聞き、どこで分岐するかを決めておけば、選択肢を貼り、画面へ設定する作業を任せられた。ブログだけの話ではなかった。
最初に任せる仕事を、一つにする
テーマを一から作るのは、最初の一歩としては大きい。僕も、ブログを再開しようとして記事を直していたところから、少しずつ範囲が広がった。
自分の仕事に置き換えるなら、毎回貼り直している文章や、何度も確認している表、画面へ同じ内容を入れる作業が入り口になる。任せたいことを一つ選び、完成したときに自分が何を見ればよいかまで決めておく。
どれから試すかが決まらなければ、無料のAI仕事診断を使ってみてほしい。7つの質問から、最初に試す作業を探せる。結果の概要はメール登録なしで見られるので、自分の仕事を一つ思い浮かべながら答えられる。
僕はこのブログに記事を入れ、読みにくいところを見つけたら、また直していく。最初の「何だこれ」から、テーマの見た目も、僕とAIの作業分担も変わった。





