億万長者までの日記

「誰もやらないことは私がやる」——タイパ設計と“嫌じゃない代行”、そして期限に強くなる

こんにちは、キングスマンです。
今日のアファメーションは「誰もやらないことは私がやる」。これは、僕が年間500万円以上を自己投資に充て、神戸から何度も東京へ通って学んでいた頃に受け取った言葉です。お金も時間も容赦なく出ていきましたが、今になってわかるのは、あの期間が思考の骨格をつくり、日常の決断にを通してくれたということ。投じた資源は、いま「語れる」経験として返ってきています。


24枚の硬貨で「時間に予算を組む」

一昨日、子どもとお金の勉強をしました。題材は本に出てきたワークで、タイパ(Time Performance)を“お金”として扱うもの。やり方はシンプルで、1時間=100円に見立て、100円玉を24枚並べるだけです。寝る、学校、ご飯、風呂、通学……と、生活の項目に硬貨を置いていく。宿題を1時間のせたら、残りは4枚。子どもはその4枚を「歌う・ピアノ」に割り当てました。

面白いのは、一度残りが見えてから配分すると、選択が静かに鋭くなること。余白が「見えて」初めて、僕らは捨てる勇気を持てる。タイパの議論は抽象的になりがちですが、硬貨という触れる単位に変換すると、自分の優先順位が指先の動きとして出てきます。大人版の24枚も、同じように効きます。通勤・家事・会議・移動……固定の「時間固定費」をざっと置いていくと、意外と投資に回せる“現金”が少ないことに気づくはず。そこでやっと、何に賭けるかが具体化します。

コツは、24枚すべてを埋めないこと。2~3枚は「突発費」としてあらかじめ残す。これで、想定外の相談やチャンスが来ても、ペースを崩さず差し込めるようになります。時間にもキャッシュポジションが要るのです。


「残るもの」へ時間を寄せる

ぼんやりSNSを眺める時間があってもいい。けれど、ふと立ち止まって「最後に何が残るか」を考える癖は、満足度を確実に上げてくれます。たとえば、形として積み上がる作品や記事、のちの自分を助けるノウハウやチェックリスト、家族の記憶の密度を上げる体験の設計。どれも“残る”方向の時間です。

残ることに時間を寄せると、日々の疲労の意味が変わります。同じ2時間でも、タイムラインに溶けるスクロールと、未来の自分や誰かに届く成果物は、翌朝の自尊心が違う。疲れていても、誇らしい。ここに小さな復元力が生まれます。


「誰もやらない」を仕事に変える——“嫌×平気=価値”の見つけ方

成功している人を観察すると、多くが地味で、誰もやりたがらない作業を長く続けています。突拍子もないことをする必要はありません。大事なのは、自分は嫌じゃないが、他人は面倒に感じる作業を拾えるかどうか。ここに代行の核があります。

たとえば、イベント後の写真整理。何百枚もある写真から使えるものを選び、露出を軽く整え、クラウドで共有し、アルバムの体裁を整える。多くの人は腰が重い作業ですが、これが苦にならない人にとっては価値の塊です。SNS運用の下書き作成・画像差し替え、単発の片付け導線設計旅行プランの雨天代替PC/スマホの初期設定と移行チェック——派手さはないけれど、感謝の密度が高い仕事は身の回りにいくつも転がっています。

見つけ方は簡単です。静かな場所で紙を1枚出し、5分で「自分は平気/むしろ好き」な作業を書き出す。次の5分で、周囲の人がよく愚痴る作業を思い出せるだけ挙げる。最後の数分で、交点に当たるものを3つだけ丸で囲む。ここからが実験の始まりです。
試す順番に迷うなら、痛みの大きさ・発生頻度・支払い意欲・自分の負担の小ささをそれぞれ10点満点で直感スコア化し、合計点が高い順に小さく出してみる。1件=30分・無料のテストから始めて、成果物の雛形を作る。作業前後のスクショ、チェックリスト、納品形式(たとえば「Googleフォトの共有アルバム+サマリー1枚」)を
テンプレート化できたら、すでに半歩プロダクトです。

価格は最初から完璧に決める必要はありません。3回の実験で、時間あたり単価と提供範囲の境界が見えてきます。境界が見えたら、“ここまでは基本料金・ここからは追加”を言語化し、短い文章で相手に渡す。プロの雰囲気は、曖昧さを減らす説明から立ち上がります。


期限に強くなる——同じ行動でも“差額”が生まれる

「誰もやらないこと」は、派手な発想ではなく、締切に淡々と間に合わせる地味な行動であることが多い。ふるさと納税やポイント施策のように、制度やキャンペーンのルールが動く領域では特にそうです。日付が1日ズレるだけで付与や特典が変わることがある。つまり、決断と行動の早さそのものが可視の差額になる。

僕自身、早めに動いたことで数千〜1万ポイント規模の差が生まれた経験が何度もあります。これは、働いて稼いだというより、判断のタイミングで拾った収益です。もちろん制度やキャンペーンは変更されます。だからこそ、自分のカレンダー側に仕組みを置く。毎月・毎週の「チェック日」を決め、情報の元(公式)を短時間で確認→即断できる導線を用意する。

数式は簡単です。
差額 =(特典率の差)×(支払い額)
加えて、“先に終わる”ことで空く時間も差額だと考える。時間の早期回収は、次の挑戦の着手が前倒しになるからです。


“AI × 代行”で探索スピードを上げる

AIは疲れず、ジャッジせず、調べて返してくれる壁打ち相手です。代行アイデアの初期探索や、提供フローの安全運転の確認に相性がいい。大仰なプロンプトは要りません。以下の三行を状況に合わせて埋めるだけで、具体案が一気に出てきます。

① 目的:私が「嫌じゃない×他人は嫌」の代行候補を3つ抽出したい
② 現状:候補は□□□。想定顧客は△△。不明点は××
③ 制約:準備は今週2時間/コスト0〜5,000円/1件30分以内

返ってきた案を読んだら、その場で差分指示を入れていく。「この工程は自分の強みではないから別のやり方で」「納品形式は家族・高齢者が使える形に」など、ユーザー像を具体にすればするほど、アウトプットは使える案に近づきます。


旅行計画にAIを連れていく——ケース:ディズニー

我が家は3月にディズニーへ行く予定です。チケット発売タイミングが近づくと、情報は一気に複雑になります。トイ・ストーリー・マニア!を3回乗るならどうするかミラコスタに泊まるならどんな動線が良いか合計いくらかかるのか。この手の検討を、検索とリンク巡回だけでやると、途中で疲れてしまう。

そこで、前提・希望・制約・予算の幅をAIに渡して、複数の代替案を出してもらう。たとえば「朝の到着時刻が30分遅れたときの再計画」まで提案してもらえば、現地の意思決定は驚くほど軽くなります。大事なのは、“完璧な正解”を探すのではなく、意思決定の準備を前倒しすること。旅行は「現地で迷わない」ことが最大の快適さです。


今日の学びを、明日の設計に接続する

時間に予算を組み、残る方向に寄せ、誰もやらない地味な作業を静かに拾う。そして期限に強くなる。これらは別々の話ではありません。どれも、今日の意思決定を明日に効かせる技術です。

24枚の硬貨は、あなたの現実を映す鏡です。全部はできないという事実を、やさしく受け止めさせてくれる。そこから、3つだけ賭けどころを選ぶ。代行の実験は、誰かの「面倒」を、自分の「平気」で包むこと。最初の3件が終わったら、あなたの中に再現可能な小さな仕組みが残ります。
そして、締切。これは、焦るためのものではなく、差額を拾うためのレールです。行動のタイミングが変わるだけで、数字も、心も、驚くほど変わる。


P.S.

学びに投じたお金と時間は、かならず体験として戻ってきます。「誰もやらないことは私がやる」。今日も愚直に、一個ずつ。あなたの24枚のうち、たった1枚でいい。明日に残る何かへ、静かに置いてみてください。

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